こじゆかさん!産後ヘルパーって、資格がないとなれませんか?
ううん。資格がなくても、産後ヘルパーのお仕事はできますよ♪
産後ヘルパーの仕事をしていると、「資格って必要なの?」とよく聞かれます。
産後ヘルパーは、資格不要でもなれる!
特別な資格がなくても、産後ヘルパーとして働くことはできるんです!
現場で一緒に産後ヘルパーをしている半数は、特別な資格を持たない普通のお母さんです。
自分の育児経験や普段の家事が、仕事のスキルとして活きる仕事でもあります。
ただ、実際に働く時には、自分もお客様も安心できるように勉強が必要です。
会社に所属して産後ヘルパーとして働く場合は、こんな研修を受けます。
- 一般的なマナー
- 産後のお母さんの体や心の変化についての知識
- ご兄弟がいる場合のお子さんのケアの方法や対応方法
- 料理に関しての調理スキルやレシピについて
- 沐浴の方法
- お掃除のスキルやコツについて
※研修の内容は、所属する会社によって違いがあります。
有資格者の産後ヘルパーは、やはり有利
専門的な資格を持っているスタッフは、その経験やスキルを存分に活かすことができます。
例えば調理師や管理栄養士・助産師・保育士・幼稚園教諭といった、料理・保育系の国家資格は非常に強いです。
さらに実務経験もあると、お客様もより安心してくれます。
もし、資格取得も考えているのならば、民間資格の勉強をすると仕事の助けになります。
産後により特化した資格として、産後ケアスペシャリストや産後ドゥーラの資格もあります。
産後ヘルパーの働き方
産後ヘルパーには、2つの働き方があります。
個人事業主として働く場合と会社に所属して働く場合です。
それぞれの一般的な仕事内容は、少し違います。
個人事業主として働く場合
個人事業主として働く場合は、自分で事業を立ち上げて活動をしていきます。
産後のお母さんをケアするだけでなく、こんなことも自分で進めます。
- 営業
- 契約内容の取り決め
- サービスの内容決定
- 料理の献立作り
- 経理
- お客様への連絡調整
自分でサービスやケアの内容を考えて働きたい方は、個人事業主が向いています。
他にも、普段のスキルアップや日々の学びを自分で探して、深めていく努力が必要です!
会社に所属して働く場合
会社に所属して働く場合は、会社の設定した契約内容やサービス内容の中で働くことができます。
現場に出る前に、研修をひと通り受けることができます。
お給料の管理や営業も、もちろん会社が行なってくれます。
経理や契約関係の処理ついてはタッチせず、ケアのお仕事に集中したい方は会社に所属して働くのが向いています。
産後ヘルパーで、資格よりも大切なこと
実際に現場で働いていて思うことは、資格の有無より人柄が大切だということです。
基本的なマナーができている・誠実であることは基本中の基本ですが…
さらに、こういった人柄であるか大切なポイントです。
- 周りの仲間を大切にし高め合える人
- 自分で考えやってみようと行動できる人
- 自分のやり方やその日の振り返りをしっかりとして次に活かせる人
- 自分の経験を語るのではなく耳を傾けられる人
- お母さんの声にならない声をキャッチできる人
それぞれ、詳しく見ていきましょう!
周りの仲間を大切にし、高め合える人
一緒に働く仲間や同業者を、同じ志を持った仲間として認め合えることが大切です。
産後ヘルパーも対人職です。
つまり、人との関わり方が一番大事なポイントになります。
自分の価値観を相手に押し付ける人には、お互いの考え方や思いを大切にすることできません。
つまり、いろいろな価値観がある子育てや家事の方法も受け入れられず、相手を否定的に捉えがちになります。
反対に相手のありのままを受けめ、プラスの面を高め合えるひとは、お母さんの良い面を見つけるのもうまいです。
自分の考えでやってみようと行動できる人
実際に産後ヘルパーの現場に入る時、基本的には1人で仕事に入ります。
会社に属していても、マニュアルがあっても…
その現場で考え、判断するのは自分です。
現場でお母さんの様子や家の状況を見て、どうしたらより良い対応ができるか…
自分で考え行動できる人は、経験値も増えて判断力が付いていきます。
仕事の振り返りをして、次に活かせる人
自分の中で振り返りがしっかりできる人は、自分を高める力があります。
お母さんとの対応は、その場その場でするべき声かけや対応の仕方が違います。
言葉選びって難しいんです。
だからこそ、
「あの時の対応は、これで良かったのか?」
「お母さんからの相談事に対して、返しはこれで良かったのか?」
「お料理の味付けや掃除の仕方は、これで良かったのか?」
と、振り返りが必要になります。
自分の反省点を次に活かそうとすると、お母さんの求めていることは何かを考えられるようになります。
どんどん、ケアのスキルが上がっていきますね!
自分の経験を語るのではなく、耳を傾けられる人
子育てに奮闘して、不安や疲れを感じているお母さんはアドバイスが欲しいのではないんです。
まずは、自分の言葉や気持ちに耳を傾けて欲しいと思っています。
子育て支援の現場でちょくちょく目にする、自分語りはNGです。
例えば、お母さんが「つらい」と言った相談事に対して話を聴かず、
「そんなのは、今だけよ。」
「私の時は、もっと大変だった。」
といった対応をしてしまう人がいます。
自分の経験を生かす活かすことができる仕事ですが、そこに自分の価値観や判断を持ってきてはいけないんです。
話しを聴いてもらえることは、自分の存在を受け入れてもらえることです。
耳を傾けられる人は、お母さんからも安心して相談などを持ちかけられるようになります。
お母さんの声にならない声をキャッチできる人
お母さんが話してくれる言葉が、本当の悩みではないことがあります。
どういうことか?というと、お母さん自身も何に戸惑い・困っているのか認識できていなことがありまます。
例えば、
「子どもにイライラしちゃって…」
と相談されたとき、表面的にはこんな原因が考えられます。
- なかなか、泣き止まない
- ミルクの飲みがイマイチ
- 寝不足が続いて疲れている
でも、話を聴いていくと言葉の奥に隠れた気持ちが見えてくることがあります。
- パパが忙しくて、育児参加してもらえない
- ママ友に気になることを言われて不安になっている
- 赤ちゃんの体重の増え方を心配している
実際に言葉として出てくること言葉だけではなく、お母さんの心の奥にある想いは何なのかをキャッチするお手伝いも産後ヘルパーの大切な役割です。
ズバッと気持ちを言い当てる必要はなく、困りごとは何だろう?と一緒に考えられることが大切です。
まとめ
産後ヘルパーの仕事は、資格がなくても始めることができます。
ただ、産後のデリケートな時期をサポートする仕事なので、しっかりとした勉強が必要です。
資格の有無より大切なことは、誠実な姿勢と一緒に働く仲間やお母さんの想いを大切にできる人柄です。
わたしも初めから、全てちゃんとできたわけではないです。
むしろ、言葉がけに失敗したこともありました…
今でも毎回、反省したり仲間と相談をしたりと、模索する日々です。