こじゆかさん…もしかしてうち、産後クライシスかもしれない。
そうなのね。うちもそうだったから、もやもやする気持ちは想像できるよ…。
実は、わが家も第1子の産後3年ほど
産後クライシスに陥りました。
この人と一緒になりたいと思って結婚したのに、
どうしてこんなに嫌悪感をもってしまうのか・・・本当に悩みました。
今回は、わたしたち夫婦が産後クライシスを乗り越えた方法をいち経験談としてご紹介します。
産後クライシスって?
産後クライシスとは、出産後の2~3年間に夫婦関係が悪化してしまう状況のこと。
妊娠出産を経て、育児中心に生活がシフトする妻と
それまでと生活が変わらない夫といった
夫婦間でのギャップなど様々な原因が重なって悪化していきます。
産後クライシスを乗り越えたきっかけのセリフ
産後クライシスを乗り越えたきっかけは、TBSテレビ 火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の最終回のこのセリフでした。
このセリフに、わたしも夫もハッとしたんです。
( 観たのは、別々でしたが(^^;) )
産後は自分も睡眠不足や育児疲れで余裕がなく、夫も自分だけで家計を支えるという責任を担って疲れていました。
まさに、日本がずっと引きずっている
「夫が雇用主(≒外で仕事)で、妻が従業員(≒家で家事育児)」
という価値観に縛られてお互いに苦しくなっていました。
どちらも、「自分は大変なんだ!」という気持ちでぶつかり合っていました。
でも、逃げ恥のセリフをきっかけに
わたしたちは共同経営責任者なんだから
「お互いがどう大変なのかを知る必要があるし、一緒に解決できる方法を考えていこう」
そう考えを切り替え始めました。
職ナシ彼氏ナシの主人公・森山みくりが、恋愛経験の無い独身サラリーマン・津崎平匡と、あることがきっかけで 「仕事としての結婚」 をすることに。夫=雇用主、妻=従業員の雇用関係で恋愛感情を持たないはずが、同じ屋根の下で暮らすうち、徐々にお互いを意識し出す妄想女子とウブ男… はたして契約結婚の行方は !?新しい 「結婚」 の形、そして 「仕事」 について考えさせられるとともに、個性豊かな登場人物たちとの人間関係も交え、笑って泣いてキュンとする社会派ラブコメディで見る人に元気をお届けします !!
引用元:TBS公式サイト
逃げ恥については、こちらの記事もどうぞ
わが家の原因3つ
逃げ恥のセリフから、夫婦の問題点を考えるようになりました。
わが家での産後クライシスの原因は、大きく分けてこの3つでした。
コミュニケーション不足
産後クライシスに悩んでいた頃、わたしたち夫婦は生活がすれ違っていました。
夫は、朝7時~夜24時まで仕事で不在。
わたしは、息子の夜間授乳や日頃のワンオペ対応に20時~7時までは寝室にいました。
週1の休みの日は、泥のように眠る夫・・・
会話は、週に1時間あるかどうかでした。
お互いに疲れていることは、わかるけど気持ちにも身体にも余裕がないから思いやれない。
そして、相手の大変さが全く見えてこないから、どんどん2人の認識がズレていきました。
産後の体調不良
長男は、夜中に何度も起きるタイプの赤ちゃんでした。
抱っこでないと寝てくれないので、常にずっと寝不足。
日中もワンオペ育児と全ての家事で疲れ果て、1日を無事に終えるだけで精一杯でした。
夫にかまう余裕は、1ミリもありませんでした。
父親像・母親像にしばられていた
夫は、自分が生活を支えねばと必死に仕事をしてくれていました。
そして、わたしも「いいお母さん・いい妻でなくては!」と自分で家事も育児も
抱えてしまいました。
今思えば、お互いにもっと肩の力を抜けばよかったですが
結婚も妊娠出産も育児も初めてのことだらけ。
できなくても仕方ない!
それだけ「一生懸命だった」ということです。
でも、これからを生きる子どものために「家事育児・仕事」を「性別」分けるのはわたしたちの世代で終わりにしたいな。
悩んでいるなら、まだ大丈夫
「産後クライシスかもしれない・・・」
「どうして分かってもらえないんだろう?」
そう考えているならば、まだ希望の火は消えていないと思うのです。
産後サポートや家事代行のお客様からも、産後クライシスの相談を受けることがあります。
話しを聴くと、ママたちの、言葉の中に1番に感じられるのは「失望」です。
つまり、まだパートナーとしての期待が残っているけれど、夫にガッカリしたり裏切られたと感じたりしているんです。
では、なぜガッカリしているのか?
「パートナーである夫と一緒に、家事や育児をしたいのに放棄される」
「助けてほしいと思っているのに、手を差し伸べてもらえない」
助けて!と声を上げても、応えてもらえないからです。
産後クライシス解消にしたこと
参考程度になるかもしれませんが、
わが家での産後クライシス解消に向けて工夫したことをシェアします。
お互いの状況を話し合う
まずは、お互いの状況を知ることから始めました。
話せる範囲でいいので、お互いに自分の気持ちや困りごとも話しました。
♦夫が話してくれたこと
- 仕事の状況はどうか
- どんなことをしているのか
- どんなことが大変だと感じるのか
♦わたしが話したこと
- 育児がつらいこと
- 体調が良くないこと
- 休みの日や余裕がある時にしてほしいこと
ちょっとしたときに、
「最近どう?」
「3分だけ聴いて!」
と、きっかけを作っていきました。
家で状況をLINEで実況
日中、ワンオペ育児つらくなった時は、LINEを夫に送っていました。
「既読だけでいい。」
「余裕があれば、スタンプでもください。」
としていました。(仕事中だからね。)
こんな感じです。↓↓↓
離乳食ふっ飛ばされたり、ギャン泣きが収まらなかたり、もの壊されたり…
もう沸点超える!という時は、写真や動画も送っていました。
百聞より一見!
大惨事を目の当たりにして、さすがに夫も「これは…」と認識が変わったようでした。
まとめ
産後は育児に必死で、いつの間にか産後クライシスに陥っていることがあります。
お互いに思いやりを持てなくなってしまったのは、どうしてなんだろう?
それを一緒に考えて、対処してくことができればさらに夫婦の絆は強くなると実感しています。
酷い時は、「なんだ?この邪魔なオッサン同居人は・・・」くらいに思っていましたから!
今もちょっとしたケンカはありますが、この人以上のパートナーは居ない!と思えるようになりました。
夫婦は、平等なパートナー。
あなたが産後クライシスをどうにかしたいと思って、ここにたどり着いてくれたなら
きっとパートナーと一緒に前進できると信じています。
おまけ:産後クライシス解消に役立つ本
今になって、当時こんなことが分かっていたらもっと気持ちがラクになっていただろうな…ということが書かれている本をご紹介します。
夫婦のミゾが埋まらない
産後の言葉にならないモヤモヤを、言葉にしてくれる1冊。
「パパ目線だとこんな捉え方なんかい!!」と、衝撃が走る場面も。
パパの思考回路を知りたいとき・夫婦で「理解し合うきっかけ」づくりに使えます。
ライフシフト習慣術
ワーキングマザーとして、実際に試行錯誤しながらどう生き抜いていくか。
実際に夫婦・家族で試せる方法が、書かれています。
物事の考え方・捉え方の視点が面白いだけでなく、「はじめに」でグッとくると評判の1冊。