出産の事を考える中で、里帰りをするかどうかは大きな選択の1つですよね。
「本当に里帰りって、必要なのかな?」
「里帰りをしたいけれど、家庭の事情などで難しいしどうしよう…」
と頭を悩ませる方も多くいます。
今回は、第2子の出産のときに使った「産後ヘルパーの体験談」をご紹介します。
産後ヘルパー(産後サポート)とは?
まずは、産後ヘルパーについて簡単に説明します。
出産後の退院翌日から約1ヵ月を中心に、利用ができるサービス。
出産後、母体の回復に必要な休息をとるために家事や育児のサポートをしてくれる。
ここ数年は子育て支援として、少しずつ産前産後のフォローについても注目が集まっています。
産後ヘルパーには、行政が主体となっているものと民間の会社でサービスを展開しているものがあります。
わたしは今回、民間会社のサービスを利用しました。
産後ヘルパーの利用 申し込みまで
第1子の産後は、実家に里帰りをしました。
第2子のときは、実家の家族が体調を崩してしまい里帰りが難しい状況になってしまいました。
両親も仕事があり、頻繁に来てもらうのは難しい…
さらに一時保育も激戦区だったので、産後ヘルパーを利用して自宅で産褥期を乗り越えることにしました。
出産後の約1ヵ月を産褥期とよぶ。
赤ちゃんのお世話以外は、横になって過ごすようにと言われている。
家事代行を提供する会社は増えていますが、産後に特化した「産後ヘルパー」を提供できる会社は少ないのが現状です。
わたしも「里帰りができないという状況」になってから、毎日スマートフォンの充電がなくなるまで頼めるところを探しました。
利用までの葛藤
まずはじめに抵抗を感じたのは、「産後ヘルパーとはいえ、わたしなんかが家事代行を頼んで良いのか?」という考えです。
でも、今の自分から言わせてもらえば、産後ヘルパーの利用は大正解でした。
第1子の子育て経験から、産後の辛さは想像できました。
自分ひとりで、上の子の育児・家事と新生児のお世話をこなすのは無理だと判断しました。
また、産後ヘルパーの利用は「新しい家族をスムーズに作り上げるために必要なもの」と考えました。
産後ヘルパー申し込みから出産まで
まずは、産後ヘルパーの会社ホームページから問い合わせを送ってみました。
すぐに折り返しの電話があり、以下のような簡単な聞き取りがありました。
- 出産予定日はいつか
- 何人目の出産か
- 第1子の年齢
- ヘルパー派遣を希望する回数
- 利用したい曜日時間
- どんなことを頼みたいか
この時点で、決まっていないことがあっても大丈夫です。
電話確認の後に、メールで日程調整してサポートに向けての事前訪問を受けました。
出産は予定通りにいかないことが多いので、すぐにサポートに入れるように以下のことを確認してくれました。
- キッチンの使い方や物の配置
- 作って欲しい料理の分量
- 家族構成や周辺の様子
- お掃除をお願いする場所や道具の使い方
- 上の子の性格や好きな遊び
- 産後の心配なことはないか
事前訪問は、1時間半ほどで終了しました。
自宅でやってくれるので、親子とも気兼ねなく対応ができました。
担当者さんも上の子もと話したり、少し遊んでくれたりしながら慣れた様子で話を進めてくれました。
サポートをお願いした内容
実際に、私がお願いした内容はこちら!
- 夕飯作り(主菜・副菜を1品ずつ、汁物をそれぞれ大人の3人分)
- お掃除 (キッチン・トイレ・浴室・床の拭き掃除)
- 余った時間で上の子の対応
(※1回あたり、3時間のサポート)
聴き取りが終わると、産後ヘルパーの会社で担当スタッフやサポートに入る日程の計画などを進めてくれます。
出産までのこと
事前訪問のあとは、出産報告を会社に連絡するだけです。
里帰りができなくなったのが、出産まで2ヶ月を切った時期でした。
急なことで、すごく不安でしたが、
産後に「助けてくれる人が増えるんだ」という安心感は、とても大きかったです。
出産までは前駆陣痛や寝不足が続き、予定日1週間前の慌ただしい出産になりました。
出産の疲労で、すっかり出産の報告を忘れていました。
出産日当日に担当者の方から「体調はいかがですか?」と連絡が入り、そこで出産の報告となりました。
報告を受けると、すぐに退院日に合わせてサポートを組み替えてくれました。
こうして無事、退院の翌日から産後ヘルパーさんに助けてもらうことになりました。
産後ヘルパーさんが来た
退院後、実際に産後ヘルパーさんが来てくれる日がやってきました。
時間通りにヘルパーさんと事前訪問の担当者さんが、自宅に到着しました。
事前の打ち合わせ内容と当日の依頼内容を10分ほどで確認して、すぐにサポートを始めてくれました。
サポートの間はどう過ごしたらいいのか
産後のヘルパーさんとはいえ、家族以外の人が家に来るとなると
「部屋を片付けておかなくては…」
「お茶菓子なども準備したほうがいいのでは?」
「パジャマを着ていても大丈夫なのだろうか?」
と色々と頭をよぎりましたが、実際はどれも不要でした。
せっかくサポートを利用しているんですから、気兼ねなくすっぴんでパジャマ姿のままゆったり過ごしていました。
赤ちゃんと子どものお世話をしながらゆっくりしている間に、家はきれいになり栄養たっぷりのご飯が準備されていきました。
それだけでも気が楽でしたが、大人がもう1人居てくれるのがとても心強かったです。
気になるお料理は?
産後ヘルパーさんが作ってくれた、ある日のメニューです。
- ご飯
- 鶏肉の甘酢炒め
- 青菜の煮浸し
- お味噌汁
栄養も味もバッチリで、誰かが作ってくれた温かいご飯がとてもありがたかったです。
メニューは、ヘルパーの会社から献立をもらうことができました。
希望によっては、時間内に作れる好きなメニューをお願いすることもできます。
食材の準備は、ネットスーパーや夫に買い出しをお願いして対応していました。
他にも頼めるこんなこと
わたしは、お料理・掃除・上の子の対応をお願いしましたが、会社によってはこんなことも対応してくれます。
- 赤ちゃんの調乳・授乳・沐浴
- 上の子とのお散歩
- 買い物の代行
- 洗濯物干し
余った時間で話し相手になってもらって、ストレス発散になった日もありました。
実際に使ってわかったメリットとデメリット
実際に、産後ヘルパーさんを頼んでみてわかったデメリット・メリットも紹介します。
実際に使っててみて感じたデメリット
使うときに戸惑った点には、こんなことがありました。
- 利用料金が、平日の平均で3000円(1時間あたり)ほど必要。
- 慣れるまで、少し気を使うことがある。
利用料金は、最初悩ましく感じましたがそれを上回る快適さでした。
やる人が居なければ、無理をしてでも自分でしなくてはならない家事をこなしてもらえる安心感は気持ちの面でも大きかったです。
実際に使ってみて感じたメリット
使ってよかった!という点は、こんなことがありました。
- 食事もバランスが良く、家の中もキレイになっていくのでストレスが減る。
- 話し相手が側にいてくれるのが心強い。
- ヘルパーさんと利用者という立場なので、希望を伝えやすい。
- 兄弟がいる場合は、ヘルパーさんと育児の分担ができて気持ちが楽になる。
- しっかり体を、休められる。
ヘルパーさんも慣れているので、こちらがゆっくり過ごせるように声掛けのタイミングなども考えてくれました。
産後ヘルパーを使えないとき、どう乗り切る?
産後ヘルパーを使いたいけれど、
「金銭的に厳しそうだ...」
「どうしても、他人が家に入ることに抵抗がある...」
そんなときは、こんな方法で乗り切れる工夫ができます。
金銭的な工夫は、コチラにも書いています。
金銭的に厳しいときは、行政サービスを使おう!
子育て支援のなかで、住んでいる市区町村が産後ヘルパー派遣に使える助成金やクーポンを発行していることがあります。
住んでいる地域の役所ホームページを、見てみてください。
子育て期に役立つ情報や相談できる場所も知ることができて、先々も安心できます。
他人を家に入れることに抵抗があるなら、料理から解放されよう!
料理は、冷凍食品や簡単なもので済ませるようにするのも手です。
ただ、産後の回復や授乳に備えてなるべくバランスよく食事を摂りたいところです。
3カ月以上冷凍保存がきいて、野菜もたっぷりとれるこんなスープなどを頼んでおくと気持ちが楽です。
「野菜をしっかり摂れてる」というのは、自分も家族も体調を整えることになります。
産後は、寝不足・授乳・育児疲れで体調が不安定になりがちです。
忙しい中でも、レンジで温めるだけなので赤ちゃんが寝た時にすぐに食べることもできます。
まとめ
産後ヘルパーを頼んでみて感じたのは、費用の問題はあれど・・・
- 外出ができない産後一ヶ月間に、閉塞的な空間にならなくて済む
- 栄養の整った食事が食べられる
- 家が散らかっていかないことが、想像以上にストレスにならない
というメリットの多さでした。
自分や家族の状況に合わせて、快適に過ごせる方法をぜひ選んでみてくださいね!
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